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発想力とスノーボード

「スノーボード」とは「発想力」である。

競技としてのスノーボードを見れば、アルペン、スロープスタイル、ハーフパイプ、スノーボードクロスなどがあり、ある程度統一されたコースを滑る。しかし本来スノーボードとは山の上から下まで滑り降りるだけの遊びである。上から下まで、どこをどう滑るかはそれこそ自由で、スピードを出したり地形で飛んだり、倒れている木をこすってみたり、描くコースは乗り手次第だ。

スロープスタイルやハーフパイプにしろ、昨今ではぶっ飛んでクルクル回るだけではなく、あっと驚かされるオリジナリティの強いトリックをよく目にする。

乗り手の技術だけではそのトリックは生み出されない。技術に「発想力」がプラスされてスノーボードは進化していくのだ。

技術力を追い求めるのも大いに結構だが、他人とは違う発想力を身につけることもスノーボードをより楽しむために実践してみてはいかがだろう?​​​

「おーいお茶」のペットボトルに一般から募集した俳句が載っているのをご存じだろうか?



普段は気にもしないのだが、この前ちょっと手持ちぶさたの時にチラッと見てみたら、なかなかパンチが効いているのを見つけた。

写真の各作品をご覧になってピンと来たあなたはそれなりの感受性をお持ちの方だろう。

あなたにはずば抜けた発想力が眠っているかもしれない。

 

明日にでもゲレンデのジャンプ台で「横8回転、縦半回転」の大技にトライしてみよう。きっとあなたは「チュンリー」と呼ばれるはずだ。

仕事関係はすぐに会社を辞めて渡米するかJAXAへの転職をお薦めする。

 

残念ながらピンとこなかったというあなた。あなたはエロ本をベッドの下に隠すような典型的な凡人だ。ずば抜けた発想力には期待できない。

 

しかし発想力を鍛えることは可能だ。既存の考えに囚われてはいけない。

今までの常識に「NO」を突きつけるのだ。

 

明日から、返事は全て「NO」で答えてみよう。

家族や上司に何か言われても、コンビニやレストランでも病院や警察でも、全て「NO」だ。

 

こうして既存の考えから解放されれば、凡人のあなたでも「ヨガフレイム」くらいは出来るようになるはずだ。

​もう一度作品に目を戻してみよう。

写真の右から2番目。

「おばあちゃん、テレビ相手にしゃべりだす」

 

 

 

季語もへったくれもない斬新な一句。平成の松尾芭蕉だ。

 

作者は北海道の12歳の女の子のようだが、12歳にしてこの発想力、そして北海道という環境を考えると、この女の子のポテンシャルは計り知れない。

 

​おそらく現時点で「バックサイド3600」くらいは難なくこなすだろう。

 

 

 新たな才能の発見である。

この子までとはいかないだろうが、皆さんも是非発想力を鍛えて己のスノーボードを進化させてほしいと願う。

​了

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