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​顔面ボコボコスノーボーダー

TAIRA NISHINO

「なぜスノーボードをするのか」と聞かれても、

「雪が降るから」としか答えられません

今回のお相手は、長野市の老舗プロショップ「シュナイダー」元ライダーでカリスマスノーボーダーの顔を持ちながら、某ガス会社で伝説のガスマンとしても知られる西野平氏。

​多忙な彼の日常に迫りたい。

編集部(以下、編):西野さんこんにちは。

こんにちは。

取り込み中ですので、このような格好で申し訳ありません。

​お気になさらずなんでも聞いてください。

編:

はい。ちなみに今、これはどういった状況なのでしょうか?

あ、これはですね

「知り合いが全然いない結婚式の二次会に呼ばれて、アウェー感満載なのにジャンケン大会で結構勝ち残ってしまっている」状況ですね。

編:

なるほど。西野さんが勝ってもあまり盛り上がらない、地獄のような状況ですね?

そうです。

ちなみに景品は「TENGA」✳︎注 です。

​新郎の友人たちが一番盛り上がる場面です。

✳︎注 TENGAとは男性欲を満たしてくれ

   る魔法のグッズである。

編:

まさに地獄!

しかし、そんな状況下に置かれても、西野さんは動じていませんよね?​

はは、正直言うと怖いです(笑)もし勝ってしまったら、変な空気の中前に出て「TENGA」を受け取らないといけないわけですから。

その後新郎新婦へお祝いの言葉を求められるでしょうけど、100パーセント、何を言ってもスベります。

​せっかく「TENGA」というオイシイ材料があるのに、アウェーの二次会では美味しく調理することは不可能なんです。

編:

ではなぜ、闘うのですか?

普通なら負けたフリして着席してもおかしくない状況ですよね?

あ、パー?今のパーの勝ち?

また勝ちましたね。

​すみませんもう一度お願いします。

編:

はい。

​勝っても地獄と分かっていながら、なぜ闘うのかと。

難しい理由なんてありませんよ(笑)

「なぜスノーボードをするのか」と聞かれても、「雪が降るから」としか答えられません。それと同じです。​「そこにTENGAがあるから」

欲求に対して理由をくっつけること自体ナンセンス​ですね。

編:

やりたいことに正直になれ、と。

そうです。何かと理由をつけていては、失敗した時に自分で責任を取れませんから。

今日のシチュエーションであれば、

・ドレスを着たたくさんの女性を見てムラムラした。

・しかしアウェーの中で声を掛ける勇気はない。

・なので帰ってからオナニーをせざるを得ない。

→そこで是が非でも「TENGAはゲットしておきたい」

という非常にシンプルなプロセスと欲求があるだけです。

編:

なるほど。

しかし、もしジャンケンに負けてTENGAを逃してしまった場合、

自分を納得させることはできるのでしょうか?

ははは、大丈夫ですよ!

​ジャンケンには負けませんから(笑)

編:

ん? と言いますと?

後出ししてますから!

この後、なんなくTENGAをゲットした​西野氏はまっすぐ自宅へ帰っていった。

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