
TAIRA NISHINO

スノーボードだろうがなんだろうが、自分が選択したことはひっくり返せねーぞと、そういうことですよね。
二次会最強のスノーボーダー
SPINSPINインタビューの記念すべき第1回を飾った西野平が満を辞して本誌に再登場!長野市の老舗プロショップ・シュナイダーのライダーを経て、現在は某ガス会社の支店長にまで上り詰めそうな気配があるという西野氏。そんな西野氏が人生においてどのような決断、選択をして道を切り開いてきたのか。第2回インタビューで掘り下げる。

西野さんこんにちは。前回のインタビューはアウェー感満載の結婚式二次会の最中に実施させていただきましたが、、、

今回は、、、、、

ええ。今回ももちろんアウェー戦です。

なるほど。再度確認しておきますと、知り合いが誰もいない結婚式の二次会、ということでよろしいですね?

その通りです。そんなアウェー感しかない二次会で、景品をかけたジャンケン大会の真っ最中です。

前回と同じ状況、、、というわけですか。

それが、また前回とは少し状況が異なるんですよ。

ん?何が異なるんでしょうか?

フフ、、、僕の服装を見て何かお気づきになりませんか?

服装?、、、あっ、二次会とは言え、やけにラフな格好に見えますね。

そうなんです。僕だけTシャツで、完全に浮いてしまっているんですよ。

一体なぜ、、!!ただでさえアウェーな状況で、なぜそんな浮いてしまうような格好をしてきたんですか!

僕に届いた招待状には次のような文言が書いてありました。


気軽な雰囲気にしたいのでカジュアルな服装で、と書いてありますね。
確かにこのような式はよくありますが、、、

ええ。確かにカジュアルな式は最近多くあります。
でも、大体は一緒に呼ばれた友達同士で「スーツ着てく?」みたいなやり取りを事前に行い、それなりの服装に落ち着くものなんです。

しかし僕の場合は一緒に呼ばれた知り合いがいないため、一人で判断せざるを得ない。がっちりスーツで行った時に周りがめちゃくちゃカジュアルだとそれはそれで浮いてしまいますし。

なるほど。カジュアルでと言われていても、なかなか踏み込みきれないのが日本人の心情。二択を迫られるわけですね。

そうです。そして案の定僕は二択を外してしまった。ちなみに下はハーフパンツです。

ただのアウェーならまだしも、服装も浮いてしまうとは、、、まさに地獄ですね。

ええ。地獄の結婚式です。まあ、せめてもの救いは地味目のカラーを選択したことでしょうか。自分で自分を褒めてあげたいです。
でも、二択を迫られるシーンというのは結構あると思うんですよね。人生は選択の連続ですから。もちろんそれは、スノーボードにおいても。

ようやくスノーボードの話になりましたが、スノーボードにおける選択とは、例えばどのような?

そうですね。本当に単純なことですよ。例えばその、、
あ、ちょっと待って!

ジャーンケーン

ほい!!

っしゃまた勝った〜〜!!
あ、なんでしたっけ?

あ、、スノーボードにおける選択についてですね。

あーはいはい。例えばその日どこに滑りに行くか決めることでさえも選択の一つであって、もしかしたらその選択が、あっ

ジャーンケーン

ほーい!!

、、、、、、、、

、、、っしゃ〜、勝った〜!
すみませんね。で、その選択がもしかしたら人生の

いや!すみません!ちょっといいですか!?

なんですか?

あの今、最初パー出してませんでした!?その後グーに変えたように見えたんですが

いえ?最初からグーでしたけど?
グーを選択しましたけど?

、、、むちゃくちゃ嘘ついてる顔ですけどね、、、

失礼ですね。僕は選択を間違う事は確かにありますが、それを無かったことにするような卑怯な事はしませんよ。今日の服装だって恥ずかしながら二択を外してしまいましたが、僕は胸を 張ってジャンケン大会に参加しているつもりです。

う〜ん、、、何を言っているのかよくわかりませんが、、そうですか。
失礼しました。

まあ、スノーボードだろうがなんだろうが、自分が選択したことはひっくり返せねーぞと、そういうことですよね。コース外滑走を自分が選択したのなら、どんな事故が起きても無かったことにはできねーんだぞと。僕は言いたい。

なんか強引に着地させようとしてますが、、、まあ、確かに西野さんのおっしゃる通りではありますよね。

そうです。自分の選択の一つ一つが人生をかたどっていくんです。必ず何かを選んでいかないといけないんです。そしてその選択・決断を後悔しないように、、、、、

、、、、生きていきたいですよね。

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よおーし!最後の勝負だ!!

ジャァーンケェ〜ン、、、

ほ〜いっ!!!

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見逃すという選択肢は、、、

ねーわ。