
上手くなりたい子供とジャマする親
スノーボードはもはや子供の習い事の選択肢の一つである。週に何日か、オフトレ施設でレッスンをお願いして子供を預ける。それこそ月謝制でレッスンを受けに通っている子供たちも少なくない。これは大いに喜ばしいことだと思う。野球やサッカーその他のスポーツクラブのように、子供たちの成長をスポーツを通して育む文化にスノーボードが名を連ねるのであれば素晴らしことだし、そうして少しずつでもスノーボーダーが増えてくれることも嬉しい。
おそらく他の スポーツに比べるとスノーボードは相当なお金が掛かる。子供の成長に合わせたギアの新調、リフト代やレッスン料、大会に出るとなると遠征費など、保護者の方は本当に大変なはず。保護者の方の覚悟と愛情を考えると、ただただ頭が下がる。子供たちは親孝行しなさい。
ただ、そんな覚悟と愛情が勢い余ってか、子供たちのレッスンでは「あること」が起こるらしい。
そんな内情を、大人から子供までレッスンを多く手掛ける某プロスノーボーダーAさんにお聞きした。


Aさんはどういったところでレッスンを?

雪山ではもちろんですが、オフシ ーズンにもオフトレ施設などで技術的なことに関してレッスンを行なっています。

レッスンを受けにくる子供たちはどんな子たちなんでしょう?

もちろんみんな無邪気でスノーボードが大好きな、いたって普通の小・中学生ですよ。

やはりみんなプロだったりオリンピックを目指すような子たちなのでしょうか?

以前はわざわざレッスンを受ける子たちってそういう高い目標を持った子たちが多かったです。今もそういう子は多いですけど、習い事感覚というか、ただ楽しくて上手くなりたいから来る子たちも増えましたね。

なるほど。子供たちへのレッスンを通してやり甲斐や楽しいことはなんでしょうか?

それはやっぱり子供たちが成長した時ですね!できなかったトリックができた時とか、子供ってわかりやすくめちゃくちゃ顔がキラキラします。顔にあまり出さない子でも雰囲気が明らかに変わって、スタート位置に向かって歩くスピードが速くなったり、わかりやすくて面白いですよ(笑)こっちもウキウキしちゃいますね!
