盗難対策のススメ
ゲレンデでの板の盗難。絶対にあってはならないことだが、悲しいかな毎年のように盗難の案件は頻発している。
板もビンディングも非常に高価だし、誰もが自分のギアには並々ならぬ愛着を持っており、それが突然無くなるのは経済的にも精神的にも大打撃だ。
盗む奴らがみんな死ねばいいのだが、自ら防護策を講じることもやはり大切である。
目の届く範囲に置いておく、盗難防止ワイヤーをかける、などは基本だがそうしていても盗難に遭ってしまったという例は枚挙に暇がない。
せっかく自分のギアを揃えたのに、盗まれるかもしれないという不安からまったく滑りに行かない、行ったとしてもレンタルするという人達が150万人もいる(SPINSPIN調べ)ことを考えると、もっと有効な盗難防止策を早急に考える必要がある。
自分仕様にステッカーを貼っている板は盗まれにくい、などともよく言われる。
一理あるかもしれないが、後でステッカーを剥がされてしまえば意味はない。
肝心なのは、盗もうとする瞬間にその盗っ人の心に訴えられるかどうかだ。
このような張り紙を目にしたことがないだろうか?
これはトイレでよく目にする張り紙なのだが、この店舗の客は本当に綺麗に使う客ばかりなのだろうか?
そうではない。これは
日本人の場合、感謝を込めて行動を支持されると従いやすい
という心理学に基づいているのだ。
つまり、
「きれいに使おう」と言われるよりも、感謝の文言を入れた「きれいに使ってくれてありがとう」の方がより良心に訴えかけることができ、無意識に汚してはいけないという心理が働くというのだ。
この心理をステッカーに応用しない手はない。
ということで、このようなステッカーを板に貼ってみよう。
このステッカーにより魔が差した盗っ人の良心へと訴えかけ、水際で盗難を防ぐという寸法である。
水際対策も重要だが、何よりもまず目をつけられないようにすることが先決だ。
盗む側はなるべく新しいモデルや状態の良い物に目をつける。
その心理を逆手に取ってこんなステッカーを貼るのも効果的だろう。
これを見て手を出そうなどと考える盗っ人はなかなかいないとは思うが、ここまでやっても盗まれる時は盗まれてしまうもの。
そういう時は諦めも肝心である。
警察を呼んで、
「犯人はスカトロ好きです」
と情報をしっかりと伝えておこう。