練習は計画的に
シーズンは短い。その短いシーズン中に何度雪山に行くことができるだろうか。
大半の人は恵まれた環境にいない限り毎日滑ることは困難だ。毎日どころか週に一回ペースでも多いくらいだろう。
滑走日数が少ない中でいかに上達するかを考えると合理的かつ効率的な練習は必要不可欠なのだが、そのような練習を実践するのは実際には難しい。
なぜなら合理的、効率的に練習するには自分の実力と置かれた環境を客観的に分析した上で予測を立て、計画を練らないといけないからだ。
目標へ向けて計画的に練習をすることで上達スピードは格段にアップする。
つまり、大事なのはいかに現実的で綿密な計画を立てることができるかということなのである。
上達に向け有効な計画を立案する。
そのためには普段の生活から物事を計画的に実行していく習慣を身につけることが大切だ。
例えば食事。
スキー場レストランでの王道メニューである「カレー」を例に挙げよう。
カレーを食す際に次のような現象になってしまう人はいないだろうか。
「後半ルーが足りなくなり、ライスが残る」
愚の骨頂。無計画にも程があり、人格破綻者と言っても過言ではない。
カレーとはライスの上にカレールーが乗った食べ物。これは当然ライスとルーを一緒に食べてくださいというメッセージなので一緒に食べるわけだが、ライスとルーの配合を間違えてしまうと後半に偏りが出てしまい、このようになってしまう。
カレーすら計画的に食せない人に計画的な練習プランを構築できるわけはなく、スノーボードが上 達するのは100年かかっても無理だろう。まずインド人に謝れと言いたい。
カレーを前にしたらまずカレー全体をよく観察し、ライスとルーの量、具の種類と大きさ等を確認する。そしてどのような配分をスプーンですくえば最後まで美味しくいただけるのか瞬時に食事の計画を立てる。最後の一口がライスとルー1:1でフィニッシュできるのが理想だろう。
くれぐれもルーを多めで食べたいあまり、後半にライスが余ってしまうような甘い算段は控えていただきたい。
慣れてきたらどのタイミングで具を食べるのかまで気を配れるようになるはずだが、初心者はいきなりカツカレーや奇をてらったトッピングなどは避けた方が良いだろう。後半でパニックを起こすことになるからだ。
効率よく練習したいスノーボーダーは「計画的カレーの食べ方」をまず覚えてから練習プランを考えてみよう。