スノーボード有段者の特徴
「バッジテスト」というものの存在をご存知だろうか?
JSBA(日本スノーボード協会)、SAJ(全日本スキー連盟)にてそれぞれ定められる級位制の技能検定で、公認インストラクター等の資格取得のため にはバッジテスト取得が必須となっている。
技能検定によって5級〜1級までを取得でき、インストラクター資格等に興味がなくても自身の腕前を測るのに一つの目安になるだろう。
ただし、他のスポーツ等と比べてみたときに頭に浮かんでくるのがある疑問だ。
それは、
「なんで1級までしかないの?」
という疑問。
柔道・空手・剣道・将棋・囲碁・習字にそろばん、けん玉などなど、段位制を採用しているスポーツや日本的文化は数多くある。
それらの多くは1級取得後、初段、二段、三段・・・とさらにステップアップできるのだが、スノーボードには準指導員やC級〜A級インストラクターといったステップアップはあれど、段位制はないのである。
仮にスノーボードをよく知らない人に、
「私はB級インストラクターです」
と言った場合、
B級グルメやB級映画といった「キワモノ」を連想してしまい、「なんだ、メインストリームには乗れないアングラ野郎か」と誰もが思うだろう。(実際はB級インストラクターって上手)
そこで、「私、スノーボード二段です」
と言ったらどうだろうか?
きっと連想するのは「黒帯」「有段者」となり、「その道を極めんとする求道者」っぽく勝手にいい感じで受け止めてくれるはずだ。
ということでスノーボードは今すぐ段位制を取り入れ、分かりやすいシステムでスノーボードのイメージアップを図るべきなのである。
以下、スノーボードが段位制になった場合の段位別基準を記しておくので、自分は何段相当になるのか参考にしていただきたい。
スノーボード初段
安定したカービングができ、ジャンプ、ハーフパイプ、JIBなど様々なカテゴリーで遊ぶことができる。チャラい格好で滑ることが公認される。
スノーボード二段
安定したカービングはもちろん、ジャンプ、ハーフパイプ、JIBなどで高度なトリックを繰り出すことができる。公式の場でのドヤ顔が可能になる。
スノーボード三段
二段を習得したうえで、人に教えることができる。エラそうにして良い。
スノーボード四段
スノーボードを仕事とし、スノーボードにどっぷり浸かった生活をしている。
スノーボード五段
雪山を愛するあまり、家を捨て、キャンピングカーや山籠り生活を始める。
スノーボード六段
「自然と一体になるのがスノーボード」とか言い出し、麻の服を着てヨガを始める。
スノーボード七段
大麻栽培で捕まる。
スノーボード八段
家族や友人に見放され自暴自棄になったが、再び雪山に戻り、人生が何たるかをスノーボー ドから学んだ、的なことを語りながらジャンベを叩く。何本か歯が無い。
スノーボード九段
ちまたでは「仙人」として知られ、ほとんどの時間を山の中で暮らす。スノーボードはかわいさ余って憎さ百倍の境地に達し、嫌いになる。
スノーボード十段
全てを受け入れ万物の声を聞き、空中浮遊、宇宙との交信、ビッグバンから相対性理論、天地創造から瀬戸内寂聴、前世の記憶と美輪明宏、365日の紙飛行機で恋するフォーチュンクッキーをヘビーローテーションへの境地と悟りを開く。
一般的には、ヤベー奴。
あなたは何段だったかな?